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ムラカワコラム

焼付塗装のメリット・デメリットを解説|他の塗装法との違いや特徴とは?

焼付塗装のメリット・デメリットを解説|他の塗装法との違いや特徴とは?

塗装方法のうち、焼付塗装には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

今回は、焼付塗装をはじめ幅広い品目・方法の塗装に手作業で対応するムラカワが、焼付塗装のメリット・デメリットと他の塗装方法と比較した場合の特徴について、解説していきます。

焼付塗装に興味がある方や、自社製品に使用するかどうかを検討するために焼付塗装の魅力と弱点の両方について理解しておきたいという方は、ぜひ最後までご確認ください。

そもそも焼付塗装とは?定義や特徴を解説

まずは、焼付塗装という塗装方法の定義や特徴について、確認していきましょう。

焼付塗装とは、外観的な美しさや機能を向上させる目的で金属表面に塗装する手法の一種で、塗膜を120〜200度の高温で急速に「焼付乾燥」させる塗装方法の総称です。使用する塗料の種類や塗り方を問わず、最終的に熱風式乾燥炉と呼ばれる窯で焼付乾燥を行うものはすべて広義での焼付塗装にあたるため、静電粉体塗装や流動浸漬塗装、電着塗装などの塗装方法も、焼付塗装の一種だと言えるでしょう。

【関連記事】電解着色と焼付塗装の違いを解説!電着塗装や静電塗装と比較した場合の特徴も

そのため焼付塗装の定義は、塗装業者や地域によって微妙に異なることも少なくありません。

塗装業者に焼付塗装を依頼する際は、ご自身と塗装業者の焼付塗装への認識に違いがないか、打ち合わせや見積もりの段階でしっかり確認しておくことをおすすめします。

なおムラカワにおいては、原則としてメラミン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、一液ウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料の4種類の樹脂製溶剤塗料を使用して塗装し、焼付乾燥を行う場合のみを区別して焼付塗装と読んでいます。焼付塗装の理解や、塗装業者に塗装方法を指定する際の参考として、ぜひお役立てください。

ちなみに、焼付塗装時に行う焼付乾燥と混同されやすいものに「強制乾燥」が挙げられます。

強制乾燥とは、塗料を付着させた素材を100度以下の低温に熱した熱風式乾燥炉の中に入れて、塗膜の乾燥を促す手法のことです。強制乾燥を使った塗装は、焼付塗装とはまた違った塗装方法と捉えるのが一般的なので、こちらも併せて覚えておくと良いでしょう。

短時間で乾燥・硬化できるのが、焼付塗装の特徴

焼付塗装の最大の特徴は、塗膜の乾燥・硬化に必要な時間が自然乾燥に比べて非常に短い点にあります。実際の焼付乾燥にかける時間は、使用する塗料の種類や塗装業者によっても異なりますが、ムラカワの場合は、それぞれ以下の温度・時間にて、塗膜を焼付乾燥させています。

メラミン樹脂焼付塗装の場合 ・焼付温度は120~135度

・焼付時間の目安は30分程度

アクリル樹脂焼付塗装の場合 ・焼付温度は150~160度

・焼付時間の目安は30分程度

一液ウレタン樹脂焼付塗装の場合 ・焼付温度は150~160度

・焼付時間の目安は30分程度

フッ素樹脂焼付塗装の場合 ・焼付温度は170~180度
・焼付時間の目安は30分程度

【関連記事】焼付塗装をする際の温度・時間の目安は?塗料の種類別に分かりやすく解説

上記の通り、焼付塗装は数十分程度で塗膜を乾燥・硬化させることができる上、粗熱が取れた時点で梱包と発送が可能です。この点は、他の塗装方法にない大きな特徴と言えるでしょう。

焼付塗装のメリット

焼付塗装のメリット

ここからは、焼付塗装を行うことのメリット・デメリットについて、順に紹介していきます。

まず焼付塗装を行うメリットとしては、大きく以下の3つが挙げられるでしょう。

焼付塗装のメリット①短納期に対応しやすい

塗膜の乾燥と硬化が短時間で済むということは、短納期での納品にも対応しやすいということになります。例えば、常温の自然乾燥であれば1週間以上の納期が必要な塗装内容であっても、焼付塗装なら最短でご依頼当日中に梱包、お客様のもとへ発送できるケースもあるでしょう。

なおムラカワでは、常温で自然乾燥させることを前提とした塗料を使う場合においても、必要に応じて低温の熱風式乾燥炉で強制乾燥させ、納期の短縮を図る場合もあります。

焼付塗装をはじめ、各種塗装の内容や納期、料金等について疑問点・不安点がある場合は、ぜひお気軽に私たちムラカワまでご相談ください。

【関連記事】焼付塗装の料金って?価格を決める要素や見積りについて解説

焼付塗装のメリット②自然乾燥に比べて塗膜が強固になる

焼付塗装では、焼付乾燥時に塗料に含まれる樹脂成分が熱重合反応と呼ばれる化学反応を起こします。この時、塗料の分子構造が変化することで塗膜の乾燥と硬化が促進され、自然乾燥をさせた場合に比べると強靭で硬く、表面に傷や跡が残りにくい塗膜が形成されるのです。

このように、自然乾燥させた場合に比べて塗膜に高い耐久性・耐候性・耐食性を付与できるところも、焼付塗装によるメリットの一つと言えるでしょう。

焼付塗装のメリット③見た目や性能をコントロールしやすい

先ほども少し触れたように、焼付塗装では、熱重合反応を起こす専用の塗料を使用します。

この焼付塗装専用の塗料は、種類によって仕上がり後の発色や艶感、質感などの見た目や、紫外線への耐性をはじめとする機能が大きく変わってきます。そのため焼付塗装では、塗料の種類を基準に分類し、製品の形状や素材、用途等によって塗料を使い分けるのが一般的です。

塗料の種類によって塗装したものの見た目や性能が変わるということは、言い換えれば「製品の外観や機能をコントロールしやすい塗装方法」であるということ。この点も、製品に焼付塗装を施す上での大きなメリットだと考えられます。

【関連記事】ムラカワで扱う焼付塗装の種類とは?塗料それぞれの種類の特徴について解説

焼付塗装のデメリット

対して、製品に焼付塗装を行うことのデメリットとしては、以下の2つが挙げられるでしょう。

焼付塗装のデメリット①高温になるため使える素材が限られる

焼付乾燥の工程において120度以上の高温で加熱する焼付塗装は、熱に弱い一部の樹脂製品や、プラスチック製品等には使用できません。基本的には、アルミやアルミダイキャスト、ステンレス、鉄、真鍮、亜鉛ダイキャスト等の熱に強い金属素材、また金属製品にのみ使用できる塗装方法となります。

自社製品に焼付塗装を実施したいとお考えの場合は、製品と製品素材の耐熱性・耐熱温度について、事前にしっかり確認する必要があると覚えておきましょう。

焼付塗装のデメリット②専用の塗料、設備がないとできない

焼付塗装を行うには、焼付塗装専用の塗料と120度以上の高温で塗膜を乾燥・硬化させるための大型の熱風式乾燥炉、またはヒートガンが必要です。そのため、これら専用の設備を持たない塗装業者では、お客様から焼付塗装のご依頼をいただいても、対応することができません。

なおムラカワでは、大型の熱風式乾燥炉を複数備えており、熟練職人による手吹き塗装にて幅広い品目の焼付塗装に対応しております。最大規模の熱風式乾燥炉においては、長さ6mのものまで焼付乾燥させることが可能です。

屋外用の看板やカーテンウォール、屋根、外壁等の大型製品の焼付塗装についても、ぜひ一度ムラカワまでお問合せください。

【関連情報】ムラカワでの事業内容や強み、また各工場の設備情報についてはこちらから

焼付塗装に関する各種ご相談は確かな知識と技術の「ムラカワ」まで!

ムラカワでは広島市安佐北区を拠点に金属焼付塗装やメラミン塗装をはじめ、アクリル塗装、ウレタン塗装、フッ素塗装、粉体塗装などさまざまな塗装に対応しています。

最新機械にも負けない職人技で、目指しているのは世界一の塗装屋です。
「確かな技術で明日を彩る」をモットーに、日々社員一人一人が塗装の知識を深め、技術や品質の向上を求めながら適正価格でお客様が信頼できるサービスを提供するよう努めています。

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