ムラカワコラム

焼付塗装の料金って?価格を決める要素や見積りについて解説

焼付塗装の料金って? 価格を決める要素や見積もりについて解説

金属への表面加工として用いられる焼付塗装ですが、その料金についてどのくらい費用がかかるのか気になるという方も多いのではないでしょうか。

塗料の種類や塗装する製品の形状によって焼付塗装の料金は変動しますが、今回の記事では価格を決める要素や見積りを作成する流れ、料金の基本的な考え方や目安などについて解説していきたいと思います。

これから焼付塗装の依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

焼付塗装の料金の見積りを決める要素は?

焼付塗装の料金の見積もりを決める要素は?

メラミン樹脂焼付塗装やアクリル樹脂焼付塗装など、焼付塗装にはいろんな種類があることは一つ前の記事「ムラカワで扱う焼付塗装の種類とは? 塗料それぞれの種類の特徴について解説」でもご紹介させていただきました。数ある塗料のなかからどのタイプのものを使うかは、製品の形状や使用用途によってお客様と相談をしながら決めていきます。

焼付塗装に使用する塗料の種類によって料金も異なるため、「部品1個1,000円」といった一律の料金設定はなく、基本的にはお客様のオーダーの内容に沿って見積りを作成し、最終的な価格が算出される仕組みになっています。

ちなみに焼付塗装の料金は大きく分けて「塗料の性能」「形状」「下処理」の3つの要素で決まります。
どんな要素によって価格が左右されるのか、ここでは焼付塗装の料金を構成する3つ要素それぞれについて、解説いたします。

焼付塗装の料金の要素①:塗料の性能

焼付塗装の料金を左右する1つ目の要素は、「塗料の性能」です。
塗料にはアクリルやウレタン、フッ素などいろんな種類があり、それぞれ性質が異なります。塗料によって鮮やかさや耐久性、色の豊富さなどの差がありそのグレードが高いものほど料金も高くなります。

塗料の種類はご自身で選ぶことができるため、塗料選びに迷う方は1パターンだけでなくいくつかの種類の見積りを依頼してもよいでしょう。
希望する性能とコストの両方のバランスを考えながら、塗装業者と相談して塗料の種類を決めましょう。

焼付塗装の料金の要素②:形状

2つ目の要素は「製品の形状」です。
例えば、平らな板と複雑な形をした機械部品では、たとえ同じくらいのサイズであっても下処理や塗装作業の難易度が変わってきます。形状が複雑であるほど職人の労力がかかり、塗装が完了するまでの時間にも差が出てきてしまいます。

このような理由から、塗装範囲が広い、もしくは難しい形状の場合はどうしても料金が上がります。
また形状に似た要素でいうと重量製品、長尺製品、外観基準などの高度な製品も塗装費用が高くなってしまいます。

焼付塗装の料金の要素③:下処理

3つ目の要素は「下処理」です。
焼付塗装を行う際は、塗料を付着させる前に製品の汚れをとったり塗料の密着度を高めたりするために下処理が必要です。
製品の汚れを落とす作業や研磨作業などの下処理が必要な場合は作業工程が増えるため、その分料金が上がることになります。

下地に油脂成分やほこりなどが付着していると塗装がうまく密着せず、色ムラや剥がれの原因に。塗膜剥がれのリスクを避けるためにも、下処理の作業はとても大切です。料金はかかってしまいますが、職人が上手に下処理を行うことで塗装の美しさや長持ちにもつながります。

焼付塗装の料金を検討する前に知りたい塗料の耐用年数

焼付塗装をはじめ、塗装には劣化するまでの「耐用年数」というものがあります。
以下の表は塗装の耐用年数の一覧になります。

【塗装の耐用年数】

塗装の種類 耐用年数 
メラミン樹脂焼付塗装 3~5年
アクリル樹脂焼付塗装 5~8年
一液ウレタン樹脂焼付塗装 7~10年
フッ素樹脂焼付塗装 15~20年
静電粉体塗装 15~20年(溶剤と同様に含まれている樹脂によって異なる)
ウレタン塗装 7~10年

製品を使用する環境や状況(日当たり・湿度・その土地の気候など)、頻度などの条件によって変動するため、上記の耐用年数はあくまで目安です。

前述にて料金を左右する要素に「塗料の性能」を挙げましたが、耐用年数もまさに性能のひとつに含まれます。耐用年数が長いものほどグレードが高くなるので、料金は相場よりも高くなります。

塗装を検討する際は、コストパフォーマンスの参考に塗装の種類ごとの耐用年数もチェックするとよいでしょう。

焼付塗装の料金の見積り作成の流れ

焼付塗装の料金の見積り作成の流れ

焼付塗装の料金を知るには、まず見積りを作成することが一般的です。ここでは、ムラカワで見積りを作成する際の一連の流れをご紹介いたします。

STEP①:問い合わせ

ホームページや電話でお客様からお問い合わせが入ると、こちらから折り返しご連絡させていただきます。

STEP②:ヒアリング

塗装したい製品の図面や写真など、お客様からなるべく詳細な情報をいただいて依頼内容をヒアリングしていきます。

STEP③:打ち合わせ

ヒアリングした内容をもとに、どんな塗装にしたいか仕上がりのイメージを相談していきます。予算や納期などを打ち合わせして、塗装の種類や内容が決まれば、具体的な見積りを作成してお客様にお渡しします。

焼付塗装の料金について

焼付塗装の料金について

ここまでに見てきた通り、焼付塗装の料金は塗料の種類・性能や被塗装物の形状、そして必要となる下処理の程度などによって変わってくるものです。そのため、焼付塗装にかかる料金は塗装業者によって異なり、一概に目安となる金額を提示するのは難しいと言えるでしょう。

塗装業者はたくさんあるため、どの業者に依頼したらよいか迷うこともあるかと思います。
納期や予算などいろいろと打ち合わせしなければいけないこともあるので、積極的に相談にのってくれるかどうかも業者選びのポイントとなります。

「この形状ならどのくらい費用がかかる?」「耐久性がありつつもなるべくコストを抑えた塗装がしたい」など、料金について少しでも気になることがありましたらムラカワまで気軽にお問合せください。

焼付塗装の料金のご相談は確かな知識と技術の「ムラカワ」まで!

ムラカワでは広島市安佐北区を拠点に金属焼付塗装やメラミン塗装をはじめ、アクリル塗装、ウレタン塗装、フッ素塗装、粉体塗装などさまざまな塗装に対応しています。

最新機械にも負けない職人技で、目指しているのは世界一の塗装屋です。
「確かな技術で明日を彩る」をモットーに、日々社員一人一人が塗装の知識を深め、技術や品質の向上を求めながら適正価格でお客様が信頼できるサービスを提供するよう努めています。

「こんな特殊塗装をお願いしてみたい」「大量の塗装に対応してほしい」など、ご要望に沿った提案をさせていただきますので、どんなお問い合せでも気軽にご相談ください!