粉体塗装(パウダーコーティング)は、人体への影響が少ない塗装方法だと一般的に認識されています。今回は、そんな粉体塗装の基礎情報を述べたうえで、人体への影響が抑えられる理由について説明。
これらに加えて、粉体塗装のプロフェッショナル・株式会社ムラカワが実施する健康面への対策も紹介します。「どの塗装方法を選ぶべきかわからない」「安全かつ優れた塗装方法を選択したい」といった担当者の方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
人体への影響が減らせる粉体塗装の概要
粉体塗装は、粉末状の塗料を被塗物に付着させる塗装方法です。この粉体塗装における塗装方式は「静電粉体塗装」と「流動浸漬塗装法」に分かれており、業者によって対応できるかどうかも変わってきます。
なお、粉体塗装が持つ主な長所と短所は以下の通りです。
【長所】
- 人体に悪影響を及ぼしにくく、比較的安全である
- 厚い塗膜が作れるため、用途としては頑丈さが求められる製品に適している
- 塗料が回収・再利用できるので、コストパフォーマンスも高い
- 作業のオートメーションがしやすい
【短所】
- 薄い塗膜を作ることが難しい
- 使用する色が自由に調整しにくい
- 業務を実施するために専門的な設備が必要である
このように粉体塗装はさまざまな要素を持ち合わせています。しかし、その中でも特筆すべきポイントは「人体への影響が抑えやすい」ということでしょう。この粉体塗装はSDGsにも配慮できるため、時代にマッチした塗装方法といえます。
「粉体塗装についてさらに詳しい情報が知りたい」という方は、以下の記事をご覧ください。記事内では、焼付塗装との相違点をまとめながら、粉体塗装の特徴や長所・短所を解説しています。
【関連記事】焼付塗装と粉体塗装の違いって? それぞれの特徴やメリット・デメリットは?
粉体塗装による人体への影響が少ない理由
次に、粉体塗装が人体への影響を抑えることができる理由について見ていきましょう。ここでは、「作業担当者が安全に作業しやすいこと」と「VOC発生の不安がないこと」という2つの大きな理由を取り上げます。
作業時の健康被害が起きにくい
粉体塗装は、別の塗装方法である溶剤塗装などと比べると、作業担当者の安全面を守ることが可能。この理由としては、溶剤塗装ではガンなどの病気を引き起こしやすい「有機溶剤」を用いていることが関係しています。
これに対して粉体塗装は有機溶剤を使っていないため、作業による発病や体調不良のリスクが低減できるのです。
VOCがほぼ発生しない
有機溶剤を使用しない粉体塗装は、VOCと呼ばれる揮発性有機化合物がほとんど発生しないといわれています。その結果、大気汚染などが防げるため、環境の悪化による人体への影響を減らすことが可能です。
人体への影響を抑えるムラカワの粉体塗装
粉体塗装は、人体に大きな悪影響を及ぼさずに作業が行える塗装方法です。だからこそ私たちムラカワは、その安全性が維持できるような業務を目指しています。
具体的には、防塵マスクなどの装備を用いることが主な例でしょう。これによって、作業担当者が業務を通して粒子を吸い込まないように対策を行っています。
このような「安全に気を配った対策」は、もちろん粉体塗装以外の場合でも実施。高品質な製品がお客様に届けられるように全力を尽くしています。
なお、ムラカワが会社全体で取り組んでいる業務内容や塗装可能な品目のリストは以下のページで紹介中です。気になる方は、ぜひお目通しください。
【関連情報】ムラカワが対応可能な業務内容・設備・機器はこちら
【関連情報】ムラカワにおける塗装可能品目や塗料のラインナップなどはこちら
粉体塗装に関するご相談は確かな知識と技術の「ムラカワ」まで!
ムラカワでは広島市安佐北区を拠点に金属焼付塗装やメラミン塗装をはじめ、アクリル塗装、ウレタン塗装、フッ素塗装、粉体塗装などさまざまな塗装に対応しています。
最新機械にも負けない職人技で、目指しているのは世界一の塗装屋です。
「確かな技術で明日を彩る」をモットーに、日々社員一人一人が塗装の知識を深め、技術や品質の向上を求めながら適正価格でお客様が信頼できるサービスを提供するよう努めています。
「こんな特殊塗装をお願いしてみたい」「大量の塗装に対応してほしい」など、ご要望に沿った提案をさせていただきますので、どんなお問い合せでも気軽にご相談ください!