ムラカワコラム

焼付塗装の剥がれの原因は? 塗装が剥がれても補修はできる?

焼付塗装の剥がれの原因は? 塗装が剥がれても補修はできる?

金属などの表面加工としても施される焼付ですが、塗装が剥がれてしまうことはあるのでしょうか?
お客様にとって、塗装はなるべく剥がれずきれいな状態を長持ちさせることが当たり前のご要望ですよね。

さまざまな要因によって塗装が剥がれてしまうこともありますが、あらかじめなるべく剥がれないように加工するのが塗装業者の技の見せどころでもあります。

今回はそんな焼付塗装の剥がれの原因や、その補修についてまとめてみました。

焼付塗装の剥がれの原因について

焼付塗装の剥がれの原因について

アルミやステンレスなど金属などの表面加工としても幅広く活用されている焼付塗装。
耐久性を向上させる役目もあり、一般的に塗料が剥がれにくいものとはなっていますが、何かしらの原因によって塗膜剥離が生じるケースがあります。

ここでは焼付塗装の剥がれの原因と考えられる項目を解説していきます。

焼付塗装の剥がれの原因①:経年劣化

塗装してから長年経つと、塗膜も周辺の環境の影響を受けて劣化する恐れがあります。
特にその主な要因となるのが、紫外線や熱、水分です。雨水や湿気、夏の強い日差しなどを受け続けると少しずつ傷みが進行し、いろんな劣化の原因につながります。

劣化とは塗膜の剥がれだけでなく、変色や退色したりツヤがなくなったりすること。また塗装した表面にひび割れが入ることもあります。
これらの劣化が起こると美観が損なわれるほか、塗膜の剥がれやひび割れから水が浸入するなどのリスクも。
素材を保護する機能も失われてしまうので、塗膜に劣化が生じた場合はなるべく早くメンテナンスを行うようにしましょう。

焼付塗装の剥がれの原因②:前処理の不備

まだ年月が経っていないのに塗膜に剥がれが発生する場合、経年変化とは考えにくいため加工不良の可能性が高いです。特に原因として考えられるのが、前処理の不備です。

焼付塗装を行う場合、塗料の密着性を高めるためにケレン作業を行うのですが、この作業が不十分であれば密着度が悪くなり塗膜が剥がれやすくなってしまいます。

焼付塗装の剥がれの原因③:塗料の硬化不足

焼付塗装は下処理と塗装の技術が必要ですが、充分な硬化も大切です。
しっかり硬化させないと塗料にわずかな水分が残り、素材と塗膜の間に空気が入って浮きが生じる原因に。

焼付塗装は硬化後にすぐ使用できるのがメリットですが、無理に工期を短くして硬化時間を早めるとこのような事態が起こってしまいます。

塗膜剥がれのリスクを避けるためにも、工程や時間をしっかり守り塗装を行うようにしましょう。
塗装業者を選ぶ際も、納期の早さだけを見るのでなく丁寧な仕事かどうかきちんと見極める必要があります。

焼付塗装の剥がれを防ぐには?

焼付塗装の剥がれを防ぐには?

ステンレスやアルミへの塗装は剥離しやすいですが、熟練の職人たちによってしっかりと下処理を行っていくことで、塗膜の剥がれを予防することができます。

特にステンレスはほかの材質に比べて下地処理の研磨が難しいといわれています。グラインダーで溶接部などの研磨で下処理を行うのですが、慣れた職人でも研ぎすぎてしまうことやきちんと研げていなかったりすることが発生します。それだけ焼付塗装は難しく、テクニックの要する技術なのです。

また塗装前は材質と塗料の相性、下塗り塗料と上塗り塗料の相性などを踏まえた塗料の選定が必要です。塗料や扱う材質によって焼付時間や温度などの仕様が異なるため、仕様を守ることが大切なのです。
ムラカワでは品質を保つためにも「品質基準」を定めているため、ツブゴミのサイズや膜厚、つやなどを検査機で測定しています。弊社独自の基準指標もありますが、お客様から品質基準を指定いただくこともあり、その場合は指定にしたがった品質に仕上げていきます。

焼付塗装の剥がれは補修できる?

焼付塗装の剥がれは補修できる?

塗膜の剥がれなど、焼付塗装において何か塗装不具合が発生した場合は、塗装面の磨り直しをするか、または剥離を行って再塗装します。再塗装となった場合は、塗料を密着させるために下地処理を徹底的に行います。
また剥がれ方などによっては、塗りなおしでなくタッチアップでの修復をすることもあります。

塗装不具合がある場合は自己判断をせず、プロに見てもらって判断してもらうのが一番です。
塗装のことについて気になることがありましたら、いつでもご相談ください。

焼付塗装の剥がれなどのトラブルは確かな知識と技術の「ムラカワ」まで!

ムラカワでは広島市安佐北区を拠点に金属焼付塗装やメラミン塗装をはじめ、アクリル塗装、ウレタン塗装、フッ素塗装、粉体塗装などさまざまな塗装に対応しています。

最新機械にも負けない職人技で、目指しているのは世界一の塗装屋です。
「確かな技術で明日を彩る」をモットーに、日々社員一人一人が塗装の知識を深め、技術や品質の向上を求めながら適正価格でお客様が信頼できるサービスを提供するよう努めています。

「こんな特殊塗装をお願いしてみたい」「大量の塗装に対応してほしい」など、ご要望に沿った提案をさせていただきますので、どんなお問い合せでも気軽にご相談ください!